認定研修の受講要件
認定社会福祉士認定研修の受講要件
次の6つの受講要件の他、認定社会福祉士認定申請に必要な要件も合わせて満たすことが必要です。
- 日本社会福祉士会の現在の経過措置対象者向けの受講要件
- 日本社会福祉士会の生涯研修制度とリンクした受講要件
- 日本医療ソーシャルワーカー協会の生涯研修制度とリンクした受講要件
- スーパーバイザー登録者向けの受講要件
- 中堅ベテランの実績をもつ社会福祉士向けの受講要件(時限措置)
- 大学院に在籍している社会福祉士向けの受講要件(2020年9月~)
1.日本社会福祉士会の現在の経過措置対象者向けの受講要件
2018年度で経過措置が終了することから、経過措置対象者が不利益とならないように設定した受講要件です。受講には次の①と②の両方を満たすことが必要です。
①2016年度までの研修履歴で認定社会福祉士特別研修の日本社会福祉士会生涯研修による受講要件を満たしていること(旧生涯研修制度共通研修課程3回以上の修了もしくは共通研修課程修了2回+専門分野別研修4単位取得者が対象となります)。
②スーパービジョン実績(受ける)、認証された共通専門研修、認証された分野専門研修の中から計6単位取得すること。ただし、6単位の内、スーパービジョン実績(受ける)2単位は必須となります(スーパーバイザー登録をしている場合は必須にはなりません)。
(例)スーパービジョン実績(受)4単位+共通専門研修2単位=6単位
(例)スーパービジョン実績(受)2単位+共通専門研修2単位+分野専門研修2単位=6単位
(例)スーパーバイザー登録+共通専門研修2単位+分野専門研修4単位=6単位
2.日本社会福祉士会の生涯研修制度とリンクした受講要件
日本社会福祉士会の生涯研修制度とリンクした受講要件です。受講には次の①と②の両方を満たすことが必要です。
①機構に認証された基礎研修Ⅰ、Ⅱ、Ⅲを修了すること(基礎研修Ⅰ、Ⅱ、Ⅲを6年以内に修了することが必要です)。なお、旧生涯研修制度共通研修課程修了による基礎課程修了と見なされた方は適用されません。認証された基礎研修の単位の取得が必要です。
②スーパービジョン実績(受ける)、認証された分野専門研修の中から8単位取得すること。ただし、8単位の内、スーパービジョン実績(受ける)4単位及び分野専門研修2単位は必須となります(スーパーバイザー登録をしている場合はスーパービジョン実績(受ける)は必須になりません)。
(例)スーパービジョン実績(受)4単位+分野専門研修4単位=8単位
(例)スーパービジョン実績(受)6単位+分野専門研修2単位=8単位
(例)スーパーバイザー登録+スーパービジョン実績(受)2単位+分野専門研修6単位=8単位
3.日本医療ソーシャルワーカー協会の生涯研修制度とリンクした受講要件
日本医療ソーシャルワーカー協会の認定医療ソーシャルワーカーとリンクした受講要件です。受講には次の①と②の両方を満たすことが必要です。
①認定医療ソーシャルワーカーを取得していること。
②スーパービジョン実績(受ける・する)から6単位取得すること。ただし、スーパービジョン実績(する)は機構にスーパーバイザー登録していることが必要となります。
(例)スーパービジョン実績(受)6単位
(例)スーパービジョン実績(受)2単位+スーパービジョン実績(する)4単位=6単位
4.スーパーバイザー登録者向けの受講要件
機構に第4号(1)のスーパーバイザー登録をしている社会福祉士が認定社会福祉士を目指す場合の受講要件です。受講には次の①と②の両方を満たすことが必要です。
①機構に第4号(1)のスーパーバイザー登録をしていること。
②スーパービジョン実績(受ける・する)、認証された共通専門研修、認証された分野専門研修から8単位取得すること。ただし、8単位の内、認証された共通専門研修2単位および認証された分野専門研修2単位は必須となります。スーパービジョン実績(受ける)2単位を推奨しますが必須とはなりません。
(例)スーパービジョン実績(する)4単位+共通専門研修2単位+分野専門研修2単位=8単位
(例)スーパービジョン実績(する)2単位+共通専門研修2単位+分野専門研修4単位=8単位
5.中堅ベテランの実績をもつ社会福祉士向けの受講要件(時限措置)
すでに実践力がある中堅・ベテランの方を対象とする受講要件です。受講には次の①と②の両方を満たすことが必要です。なお、当受講要件は時限措置ですので当面の適用となります。
①相談援助実務経験10年以上およびチームリーダー的な職務経験5年以上あること(相談援助実務経験とチームリーダー的な職務経験の期間が重複しても可)。
<相談援助実務経験10年以上>
社会福祉士資格取得後でかつ認定申請時から15年以内の実務経験が対象となります。相談援助実務経験の対象は認定申請時の対象範囲と同じです。所属長(上長)の署名が必要となります。
<チームリーダー的な職務経験5年以上>
申請時から10年以内の職務経験が対象となります。所属長(上長)の署名が必要です。チームリーダー的業務の職務経験とは、複数の職員の業務のとりまとめ、管理職(マネジメント業務)等をさします。
②スーパービジョン実績(受ける・する)、認証された共通専門研修、認証された分野専門研修の中から合計8単位取得すること。ただし、スーパービジョン実績(する)は機構にスーパーバイザー登録していることが必要です。機構にスーパーバイザー登録していない場合はスーパービジョン実績(受ける)2単位は必須となります。また、8単位の内、4単位については、講師経験、公的な資格の取得、特別な研修(公的制度に裏付けられた研修など)の受講履歴のそれぞれについて上限4単位まで読替可となります。これらは、個別に判定されます。なお、スーパーバイザー登録している場合は、スーパービジョン実績(受ける・する)、共通専門研修、分野専門研修から合計6単位取得すれば良いこととなります。
<読替単位の対象と単位換算>(上限4単位)
1)講師経験
・講師経験15時間を1単位とみなす(講師時間の合算は可)。
・対象となる講師経験とは、大学等の講師、法人格を有する団体が主催する研修会の講師、とする。
2)公的な資格等
・次の公的な資格等を有する場合、それぞれ1単位とする。
ア)精神保健福祉士、介護福祉士、保健師、助産師、看護師、公認心理士
イ)介護支援専門員、サービス管理責任者、相談支援専門員、こども家庭ソーシャルワーカー
ウ)専門職後見人(※)
※専門職後見人等とは、社会福祉士の場合、権利擁護センターぱあとなあに名簿登録をしている専門職後見人、 保佐人、補助人及び成年後見監督人とする。権利擁護センターぱあとなあへの名簿登録をもって1単位とする。
3)特別な研修の受講(公的制度に裏付けられた研修など)
・国及び地方自治体が主催もしくは委託している社会福祉分野の研修を対象とする。ただし、2)の資格を取得および更新するための研修は除く。
・対象となる研修は個別に判断する。15時間を1単位とする(研修時間の合算は可)。
(スーパーバイザー登録していない場合の例:8単位必要)
(例)スーパービジョン実績(受)2単位+共通専門研修2単位+分野専門研修4単位=8単位
(例)スーパービジョン実績(受)2単位+共通専門研修2単位+講師経験30時間(2単位相当)+精神保健福祉士資格(1単位相当)+介護支援専門員資格(1単位相当)=8単位
(スーパーバイザー登録している場合の例:6単位必要)
(例)スーパービジョン実績(する)2単位+共通専門2単位+分野専門2単位=6単位
(例)共通専門研修2単位+講師経験30時間(2単位相当)+精神保健福祉士資格(1単位相当)+介護福祉士資格(1単位相当)=6単位
6.大学院に在籍している社会福祉士向けの受講要件(2020年9月~)
大学院在学中に、在籍している大学院で機構が認証した共通専門研修、分野専門研修及びその他科目から12単位を取得している方を対象とした受講要件です。受講には次の①と②の両方を満たすことが必要です。
① スーパービジョン実績(受ける・する)、共通専門研修及び分野専門研修及びその他科目から合計6単位を取得していること。
② ①の単位の内、スーパービジョン実績(受ける)2単位は必須とする。ただし、登録スーパーバイザーとして、共通専門研修、分野専門研修及びその他科目の単位を有する者にあっては、スーパービジョン実績(受ける)の単位として読み替えることができる。