認定社会福祉士認定研修について
「認定社会福祉士認定研修」(以下「認定研修」)は、認定社会福祉士取得のための“認定研修ルート”に位置づけられた研修です。
認定研修は、認定社会福祉士認証・認定機構(以下「機構」)が指定した実施機関で開催しています。どの実施機関の認定研修もプログラムや受講要件・修了要件は同じです。
認定研修を受講するには、申込時に受講要件をすべて満たしていることが必要です。受講要件は6種類あり、認定社会福祉士の取得ルート(1)~(6)によって異なりますので、以下をご確認の上、お申し込みください。
1. 実施機関と開催日程
主催団体 |
日程 |
開催方法 | 申込期間 | 申込先 |
---|---|---|---|---|
日本社会福祉士会 日本医療ソーシャルワーカー協会 |
2025年2月22日(土)~23日(日) |
オンライン研修 (Zoom) |
2024年9月1日(日) ~10月4日(金)必着 |
日本社会福祉士会 |
2025年3月29日(土)~30日(日) |
2. 申込方法
各実施機関が公開する案内に従ってお申込ください。
研修受講に関するお問い合わせは、各実施機関へご連絡ください。
3. 受講要件(6種類あります)
※ 認定社会福祉士取得ルート(1)~(6)ルート図はこちら
(1) 日本社会福祉士会現経過措置移行ルートの受講要件
日本社会福祉士会の生涯研修の単位で2017年度までの認定社会福祉士特別研修の要件を満たす者であって、次のア及びイを満たしていること。
ア | スーパービジョン実績(受ける)、共通専門研修及び分野専門研修から合計6単位を取得していること。 |
イ | アの6単位の内、スーパービジョン実績(受ける)2単位は必須とする。ただし、機構のスーパーバイザー登録をしている場合は、共通専門研修及び分野専門研修の単位をスーパービジョン実績(受ける)の単位として読み替えることができる。 |
(2) 日本社会福祉士会生涯研修ルートの受講要件
日本社会福祉士会の生涯研修制度の基礎課程修了者であって、次のア及びイを満たしていること。
ア | スーパービジョン実績(受ける)及び分野専門研修から合計8単位を取得していること。 |
イ | アの8単位の内、スーパービジョン実績(受ける)4単位及び分野専門研修2単位は必須とする。ただし、機構のスーパーバイザー登録をしている場合は、分野専門研修の単位をスーパービジョン実績(受ける)の単位として読み替えることができる。 |
(3)日本医療ソーシャルワーカー協会研修ルートの受講要件
日本医療ソーシャルワーカー協会の認定医療ソーシャルワーカー登録者であって、次のア及びイを満たしていること。
ア | スーパービジョン実績(受ける)から6単位を取得していること。 |
イ | 機構のスーパーバイザー登録をしている場合は、スーパービジョン実績(する)の単位をスーパービジョン実績(受ける)の単位として読み替えることができる。 |
(4)スーパーバイザー登録者ルートの受講要件
スーパーバイザー登録規程第3条の別表に定める第4号(1)の登録スーパーバイザーであって、次のア及びイを満たしていること。
ア | スーパービジョン実績(受ける・する)、共通専門研修及び分野専門研修から合計8単位を取得していること。 |
イ | アの8単位の内、共通専門研修2単位及び分野専門研修2単位は必須とする。 |
(5)ベテランルートの受講要件
社会福祉士資格取得後かつ認定申請時から過去15年以内に相談援助実務経験10年以上及び社会福祉士資格取得後かつ認定申請時から過去10年以内にチームリーダー的な職務経験5年以上の者であって、次のアからウを満たしていること。なお、チームリーダー的な職務経験の期間は相談援助実務経験10年との重複を可とする。
ア | スーパービジョン実績(受ける)、共通専門研修及び分野専門研修から合計8単位を取得していること。 |
イ | アの8単位の内、スーパービジョン実績(受ける)2単位は必須とする。ただし、機構のスーパーバイザー登録している場合は、スーパービジョン実績(する)の単位をスーパービジョン実績(受ける)の単位として読み替えることができる。 |
ウ | アの8単位の内、4単位については、別に定める経験等で読み替えることができる。 |
【チームリーダー的職務経験証明書(様式)】
チームリーダー的職務経験証明書A
チームリーダー的職務経験証明書B(※雇用形態のない場合や個人事務所の代表など)
(6)大学院(教育基幹)ルート
大学院在学中に当該大学院において機構が認証した共通専門研修、分野専門研修及びその他科目から12単位取得者であって、次のア及びイを満たしていること。
ア | スーパービジョン実績(受ける・する)、共通専門研修及び分野専門研修及びその他科目から合計6単位を取 得していること。 |
イ | アの単位の内、スーパービジョン実績(受ける)2単位は必須とする。ただし、登録スーパーバイザーとして、共通専門研修、分野専門研修及びその他科目の単位を有する者にあっては、スーパービジョン実績(受ける)の単位として読み替えることができる。 |
4. 認定研修の基本フレーム(12単位)
区分 |
単位 |
内容 | 備考 |
---|---|---|---|
1. 受講決定 |
|
課題等の提示 |
研修開始 |
2. 自宅学習Ⅰ |
8単位 |
課題1~3作成・提出 |
作成期間 約2か月間 |
3. 集合研修 |
1単位 |
※事前課題を活用 |
2日間 |
4. 自宅学習Ⅱ |
3単位 |
課題4作成・提出 |
作成期間 約1か月間 |
5. 修了評価 |
|
修了評価 |
修了判定、合否通知、研修終了 |
※研修受講申込から修了可否確定まで6か月程度を要します。
5. 認定研修プログラム
(1) 事前課題
課題1:ワークブック(基礎的知識の再確認、実践の振り返り、課題への取り組み)
課題2:レポート(実践の展開過程)
課題3:プロセスレコード、エコマップ(特定場面の振り返り)
(2) 集合研修
|
時間 |
内容 |
---|---|---|
1日目 |
160分 |
講義「知識等の確認」 |
160分 |
講義・演習「プロセスレコードを活用したスーパービジョン」 |
|
2日目 |
170分 |
演習「プロセスレコードを活用したスーパービジョン」 |
145分 |
演習「プロセスレコードを活用したスーパービジョン」 |
|
60分 |
全体総括、事後課題の説明 |
(3) 事後課題
- 課題4:プロセスレコード、エコマップ(特定場面の振り返り)
6. 定員 48名
7. 修了評価
事前・事後課題が期日内にすべて提出されること、集合研修の全プログラムへ出席することを必須とし、課題及び集合研修のすべてについて総合評価し、修了可否を判定します。
8. 申込・受講にあたってのご注意!
(1)認定研修は、集合研修2日間のほか、自宅学習(事前・事後課題)があります。受講開始から修了評価の確定までには、6か月程度を要する構成となっています。
(2)認定研修にお申込いただく際は、各ルートの受講要件を満たしていることが確認できる証明書類が必要となります。申込時に必要な書類をすべて揃えてお申込ください。申込書類に不備や不足がある場合は受付できませんので、事前にチェックリストにてご確認の上、お申込ください。 〔チェックリストはこちら〕
(3)認定研修の受講要件となる「分野専門研修」は、認定申請をする分野の研修が対象となります。(一部、分野の振替あり)
認定申請する分野以外の分野専門研修の単位は対象となりませんので、ご留意ください。
(4)スーパービジョン実績については、機構が定める「スーパービジョン実施要綱」に基づき、原則1回につき1時間以上、1年間で6回以上を行い、1年間の契約期間満了をもって2単位となります。1年未満の契約、6回未満の回数となっているものは、単位付与の対象にはなりません。また、スーパービジョン(受ける)については、複数のスーパービジョン実績で契約期間が重複している場合は、重複していない期間の実績のみが単位付与の対象となります。
〔参考〕スーパービジョンに関する「よくある質問」
(5)認定研修には修了評価があります。自宅学習、集合研修のすべてが評価対象となります。一定の水準に満たない場合は、研修を修了することはできません。
(6)また、認定研修修了後には、機構への認定申請を行い、機構の認定審査に合格した者が、認定社会福祉士登録機関(日本社会福祉士会)に登録手続きを行うことで、認定社会福祉士になることができます。認定研修の修了をもって認定社会福祉士を名乗ることはできませんので、予めご了承ください。認定申請及び登録手続きについては、各機関のホームページ等をご覧ください。
(7)認定研修ルートにおける初回認定申請では、複数分野の認定申請をすることはできません。
認定社会福祉士取得後に追加要件を満たすことで、新たな分野の追加申請をすることができます。
9. 関連規程等