認定社会福祉士の更新要件
認定社会福祉士の更新要件についてご案内します。
認定社会福祉士制度では更新制度をとっており、認定社会福祉士登録後「認定社会福祉士」を名乗り続けるには、認定社会福祉士を更新していくか、認定上級社会福祉士を取得していくことのいずれかの対応が必要となります。
認定社会福祉士を更新するには、次に示す更新要件をすべて満たし、更新申請を行うことが必要です。
1.認定社会福祉士の更新要件
更新申請時に次のすべての項目を満たすことが必要です
(1)認定社会福祉士であること
(2)申請時に更新する分野での相談援助実務経験が、過去5年以内に2年以上あること
(3)申請時に認められた機関での研修(10単位)を受講修了していること〔表1〕
(4)定められた実績があること〔表3〕
2.更新要件(3)に定める研修単位
科目の分類・名称 |
更新に必要な単位数 |
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必修 |
選択 |
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分野専門 |
各分野の制度等の動向(認定を受けている分野に限る) |
1単位 |
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スーパービジョン(①又は②) |
2単位 |
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研修受講 |
① 更新特別研修(1単位) ⑥ 認定社会福祉士更新研修 |
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7単位 |
スーパービジョン |
⑦ スーパービジョン(受ける) |
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定められた実績 |
⑪ 認証された研修、認証された研修に相当する研修及び社会福祉士養成指定科目の講師 ⑮スーパーバイザー登録 |
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合計単位数 |
10単位 |
※ソーシャルワーク実習指導の実績が「180時間を1単位」から「30時間を1単位」に変わりました(2023年10月1日より施行)。
3.「各分野の制度等の動向」について
- 認定を受けている分野に関する制度の動向や最新の制度施策、通知、相談援助に係る知識や技術、当該分野のトピック等が含まれていることを各自が確認し受講するものです。
- 履修時間は、該当する講義等の時間を積み上げることができ、15時間で1単位となります。(上限1単位)
- 例えば、研修認証されていない大学の科目等履修や職能団体の研修も対象となりますが、実施主体として認められるものは次の場合です。
- (1)機構の構成団体(構成団体の正会員が団体の場合は正会員を含む)
- (2)国及び地方公共団体
- (3)社会福祉法人
- (4)学校法人
- (5)医療法人
- (6)公益社団法人及び公益財団法人
- (7)日本学術会議に登録している学術団体
- (8)上記以外の法人が、国又は地方公共団体の後援を受け研修を実施するとき
注1:(1)の「構成団体の正会員が団体の場合」とは、日本ソーシャルワーク教育学校連盟、日本社会福祉士会、社会福祉法人経営者協議会をさす。
注2:開催を委託している場合は、委託研修も含む。
- 更新申請時には研修プログラムの時間が分かるものと、履修を証明する書類が必要になります。証拠書類のないものは認められません。
4.スーパービジョンについて
(1) スーパービジョンについて
- スーパービジョンの実施方法は、機構が定める「スーパービジョン実施要綱」に則ります。原則として、個人スーパービジョンは1回1時間以上を1年間で6回以上行うことで2単位、グループスーパービジョンは、1回90分以上を1年間で8回以上行うことで2単位となります。
- 「受ける」実績は、機構にスーパーバイザー登録している者からスーパービジョンを受けます。
- 「する」実績は、自身が機構にスーパーバイザー登録をしていることが必要となります。
- 更新申請年度の申請受付期間終了後(10月1日~3月31日)に契約期間が終了するスーパービジョン実績については、次の更新申請時のスーパービジョン実績単位として扱うことができます。
(2)「更新スーパービジョン(集合研修方式)」について
- 2015~2017年度に機構主催により実施したものが対象になります。(2018年度以降の実施予定はありません)
(3)スーパービジョン実施要綱第2条第2項第2号として行ったスーパービジョンについては、現在該当するものがありません。今後、決まり次第、機構のホームページでご案内します。
5.更新要件(3)〔表1〕に定める「定められた実績」
- 研修単位として扱うことができるものは以下のようになります。
実績 | 単位の対象 | 単位数 | 申請に必要な書類 |
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①認証された研修、認証された研修に相当する研修及び社会福祉士養成指定科目の講師 |
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実施時間15時間を1単位 | 講師実積がわかる講師依頼文書や研修プログラム等 |
②ソーシャルワーク実習指導 |
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相談実習担当時間30時間を1単位 | ソーシャルワーク実習指導実績報告書(別紙3-3) |
③研究会、学会ないしはそれに準ずる研修会での発表実績 |
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口頭発表は1単位 論文発表は2単位 |
発表した内容が掲載されている印刷物 |
④認定医療ソーシャルワーカーの更新 |
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7単位 | 日本医療ソーシャルワーカー協会が発行する認定医療ソーシャルワーカーの更新を証明する書 |
⑤スーパーバイザー登録 |
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2単位 | 認定社会福祉士認証・認定機構が発行する登録有効期間内のスーパーバイザー登録証 |
6.更新要件(4)に定める「定められた実績」
- 認定社会福祉士の更新申請時には、表1の研修10単位のほか、次の「教育研究実績」「社会活動実績」からいずれか1つの実績が必要となります(量は問いません)。
実績の項目と例示 |
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教育研究実績 |
①大学、大学院等の講師(非常勤講師を含む) |
社会活動実績 |
①職能団体活動 |
- 更新申請時には「別紙5 研究等業績報告書」に記入の上、各実績を証明する資料を添付してください。
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更新要件(4)の定められた実績の一部を、更新要件(3)の研修単位として扱うことができます。
※「機構が認めるもの」については、照会制度を利用することができます。
7.相談援助実務経験
- 更新申請時から過去5年以内の相談援助実務経験が対象となります。
相談援助実務経験として認められる範囲は、実務経験の範囲のページをご参照ください。